夜景やイルミネーションを見たとき、「この感動を写真に残したい!」と思った経験はありませんか?
しかし、いざ撮ってみるとブレてしまったり、真っ暗になったり…うまく撮れないことが多いのが夜景撮影の難しさです。
この記事では、初心者でもしっかり撮れるようになる夜景撮影の基本とコツを紹介します。ポイントさえ押さえれば、スマホでは表現できない“クリアで美しい夜景”が手に入ります!
夜景が難しい理由とは?
夜景撮影では、光の量が圧倒的に少ないため、カメラの設定や撮り方が昼間とは全く違うアプローチになります。
■ 主な失敗例
- ・写真がブレる
- ・暗すぎて何が写っているかわからない
- ・ノイズが多くてザラザラになる
- ・明るい部分だけ白飛びする
これらは、シャッタースピード・ISO感度・手ブレ対策を理解すれば確実に改善できます。
1. 三脚は夜景撮影の必需品
夜景ではシャッタースピードが遅くなるため、手持ち撮影ではブレやすくなります。まずは三脚を使うことが夜景撮影の第一歩です。
■ 三脚を使う理由
- ・数秒以上の長時間露光でもブレずに撮れる
- ・構図をじっくり決められる
- ・ISOを下げてノイズを抑えられる
■ ミニ三脚でもOK
本格的な三脚がなくても、テーブルの上に置ける小型三脚や、手すりに巻き付けられるタイプも便利です。
■ レリーズorセルフタイマーでシャッターを切る
シャッターボタンを押すときの振動を防ぐため、2秒セルフタイマーかリモートレリーズを使いましょう。
2. 夜景に最適なカメラ設定
夜景は自動モード任せではうまく撮れません。以下の設定を試してみましょう。
■ シャッタースピード
- ・基本は1〜10秒程度のスローシャッター
- ・動きのある光(車のライトなど)を流す場合は10秒以上
■ 絞り(F値)
- ・F5.6〜F11程度で十分
- ・光芒(光の星形)を出したいときはF8〜F16に絞る
■ ISO感度
- ・基本はISO100〜400でノイズを最小限に
- ・手持ち撮影の場合はISO800〜1600程度に調整
■ ホワイトバランス
・白熱灯や電球モードに設定すると、オレンジがかった街灯やイルミネーションが綺麗に表現できます。
3. 夜景を美しく撮るための構図テクニック
■ 水平を意識する
夜景は建物や街並みの直線が多いため、水平が傾いていると違和感が出ます。
カメラの電子水準器やグリッド表示を活用しましょう。
■ リフレクションを狙う
水たまり・川・ガラスに反射する光は、夜景撮影の魅力を倍増させます。
■ フレアやゴーストに注意
街灯や強い光源が画面内にあると、フレア(にじみ)やゴースト(光の残像)が入りやすくなります。
レンズフードを使うか、少し角度を変えて避けましょう。
4. 手持ち撮影で成功させるコツ
三脚が使えない場面でも、工夫次第で夜景は撮れます。
■ 高感度+手ブレ補正を活用
・ISO1600〜3200などに設定し、シャッタースピードを1/30秒以上にキープします。
最近のカメラは手ブレ補正(ボディ内 or レンズ内)が優秀なので、ある程度は補正可能です。
■ カメラを固定する
- ・壁や柱に寄せて撮影する
- ・ヒジを脇に固定して構える
■ 連写モードでブレの少ない1枚を狙う
同じ構図で数枚撮れば、その中に1枚はブレの少ない写真があることも。
5. 夜景撮影におすすめの被写体
- ・都市の高層ビル群
- ・ライトアップされた寺社仏閣
- ・観覧車や遊園地のネオン
- ・クリスマスマーケットやイルミネーション
- ・車のライトを流して撮る“光の軌跡”
場所を事前に調べ、三脚の使用が許可されているかを確認しておくと安心です。
まとめ:夜景は「設定」と「安定」がすべて
夜景撮影は難しいと思われがちですが、必要なのは「安定」と「設定の理解」です。
三脚を使って、シャッタースピード・ISO・絞りを自分でコントロールできれば、驚くほどクリアな夜景写真が撮れるようになります。
ShutterSparkでは、初心者の方が楽しく学べるように、今後もシーン別の撮影テクニックを紹介していきます。
ぜひ夜の街に出て、あなただけの美しい夜景を撮影してみてください!