編集の力で写真は生まれ変わる
「何か物足りない…」「思ったより地味…」
そんな写真も、ほんの少しの編集で印象を大きく変えることができます。
この記事では、ビフォーアフター形式で編集前後の変化を比較しながら、どこをどう直せば良いのかを具体的に解説します。
Before/Afterで見る編集の実例
① 明るさとコントラストの調整
Before: 暗くてのっぺりした印象。
After: 明るさを+0.5、コントラストを+15でメリハリが出た。
- 露出:+0.3〜+0.7程度
- コントラスト:+10〜+20
② 彩度と自然な彩度(バイブランス)の調整
Before: 全体的にくすんでいて、色が映えない。
After: 自然な彩度(バイブランス)を上げて、色が生き生きと。
- 彩度:+5〜+10(控えめ)
- 自然な彩度:+20前後
③ トーンカーブで立体感アップ
Before: フラットな階調で印象が薄い。
After: S字カーブで立体感と締まりが出た。
- 暗部を少し下げ、明部を持ち上げるS字調整
- RGB全体 or 色チャンネル単位でも可能
④ 構図補正とトリミング
Before: 被写体の配置が中途半端。
After: 被写体が画面の三分割ラインに沿って配置され、バランス良く。
- 構図は「三分割法」「対角線構図」などを意識
- 不要な余白を大胆にカット
⑤ カラーグレーディングで雰囲気演出
Before: 普通のスナップ写真。
After: シャドウにティール、ハイライトにオレンジを追加 → 映画風に!
- カラーホイールでシャドウとハイライトの色味を分ける
- 色温度も「冷たく or 温かく」コントロール
初心者向けの編集ポイント解説
🔰 迷ったときの基本ルール
- 「やりすぎた」と思ったら半分戻す
- 一つの効果を極端にかけすぎない
- 明るさ→コントラスト→色味の順で調整
📱 スマホアプリでも十分できる!
- Lightroom Mobile:HSL、カラーホイール、マスクが使える
- Snapseed:カーブ、選択補正、ブラシが便利
写真ジャンル別のBefore/After例
ポートレート
- Before: 顔が暗く肌も荒れて見える
- After: 明瞭度-10、肌トーン調整でナチュラルに美肌補正
風景・自然
- Before: 空が白飛び、緑が鈍い
- After: ハイライト抑制、緑の色相を青寄りにして透明感UP
食べ物・カフェ
- Before: 食べ物の色が沈んでいる
- After: 彩度とシャドウ調整で温かみのある雰囲気に
まとめ:Beforeを知れば、Afterの狙いが明確になる
編集は「なんとなく調整」するのではなく、Beforeの問題点を把握して「Afterのゴールを設定」することが大切です。
ビフォーアフターで比較することで、自分の編集がどう変わったのか、どう改善すべきかが一目瞭然になります。
この記事の内容をもとに、ぜひあなたの写真編集にもBefore/Afterの視点を取り入れてみてください!