「撮った写真、なんだか暗いな…」「もう少し雰囲気を出したい」
そんな時に役立つのが、Lightroomという写真編集ソフト。Adobeが提供するこのツールは、プロから初心者まで幅広く使われています。
この記事では、Lightroom初心者が覚えておきたい明るさ・色味・トリミングの基本操作について、順を追って解説します。
「編集って難しそう…」と感じている方でも、この記事を読めばすぐに使い始められますよ。
1. Lightroomには2種類ある?
Lightroomには2つのバージョンがあります:
- Lightroom(クラウド版):初心者におすすめ。操作がシンプルでスマホ連携も◎
- Lightroom Classic:細かい設定が可能。プロやこだわり派に向いています
今回は、より使いやすいLightroom(クラウド版)をベースに紹介します。
2. 写真の取り込みと基本画面の構成
■ 写真の読み込み
- 1. Lightroomを起動
- 2. 画面右下の「+」ボタンから写真を読み込み
■ 基本画面の見方
- 編集:明るさ・色味・効果などを調整
- 切り抜き:トリミングや傾き補正
- プリセット:あらかじめ用意された編集スタイルを適用
編集はリアルタイムで反映され、非破壊形式(元画像はそのまま)なので安心して操作できます。
3. 明るさ・コントラストを調整する
■ 基本補正セクションの操作項目
- 露光量:写真全体の明るさを調整(+で明るく、−で暗く)
- コントラスト:明暗差を強調(メリハリを出す)
- ハイライト:明るい部分だけを調整(空の白とび対策)
- シャドウ:暗い部分の明るさを調整(被写体の影を持ち上げる)
- 白レベル・黒レベル:明暗の幅をコントロール
特に最初に注目したいのが露光量とシャドウ。
写真が暗いと感じたら、露光量を+0.5〜+1.0ほど上げるだけでグッと見栄えが良くなります。
4. 色味を整える
■ 色温度と色かぶり補正
- 色温度(ホワイトバランス):
- 寒色系(青っぽい) → 写真がクールで都会的に
- 暖色系(黄色っぽい) → 写真が温かみのある印象に
- 色かぶり補正:緑やマゼンタ方向に色味を微調整
■ 彩度と自然な彩度
- 彩度:全体の色を一律に強調(やりすぎ注意)
- 自然な彩度:肌などを考慮して自然な強調に
初めは「自然な彩度」を+10〜+25の間で微調整するのがオススメです。
5. トリミング・傾き補正で構図を整える
■ トリミングの基本
- ・「切り抜き」ツールを選択
- ・写真の不要な部分をカットして構図を調整
- ・アスペクト比(縦横比)も変更可能(例:1:1、4:5、16:9など)
■ 傾き補正
- ・自動補正ボタンで地平線や建物の歪みを自動修正
- ・スライダーで微調整も可能
特に風景や建築写真では、傾きや歪みがあると違和感が生まれやすいので、ぜひ確認しましょう。
6. 編集のビフォーアフターをチェック
Lightroomでは、「Y」キー(または「表示切り替え」アイコン)を使って編集前と後を比較できます。
この機能を使えば、「やりすぎていないか?」「自然な仕上がりか?」を客観的に確認でき、レタッチの精度がぐんと上がります。
7. よくある失敗と対策
- 明るくしすぎ → ハイライトが飛ぶ。白飛び警告をオンに。
- 彩度の上げすぎ → 不自然な色に。自然な彩度をメインに使う。
- トリミングしすぎ → 解像度が落ちる。最終用途に合わせて調整。
まとめ:Lightroomで写真はもっと魅力的に仕上がる
Lightroomを使えば、撮ったままの写真を自分の理想に近づけることができます。
明るさや色味を整え、構図を少し変えるだけでも、「伝わる写真」に大きく近づきます。
ShutterSparkでは、今後もLightroomやレタッチ関連のノウハウをわかりやすく紹介していきます。
「撮って終わり」ではなく、「仕上げまで楽しむ」写真ライフを始めてみませんか?