「SDカード、どれを買えばいいの?」
カメラを新しく買った初心者がまず悩むポイントの一つが、SDカードの選び方です。
「とりあえず32GBあればいいかな?」「見た目が似てるから安い方で…」
──そんな選び方をすると、連写が止まる・動画が撮れない・エラーが出るなど、撮影時にトラブルが起こることも。
この記事では、SDカードの基本知識から、書き込み速度・クラスの意味・用途別の選び方まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
SDカードの基本構造と種類
■ SDカードの3つの分類
- SD(~2GB):現在はほとんど使われていません
- SDHC(4GB~32GB):現在も一般的な容量帯
- SDXC(64GB~2TB):高画質な動画・RAW撮影向き
最新のカメラを使うならSDXCを選んでおけば安心です。
■ サイズの種類
- 標準SD:ミラーレス・一眼レフで主に使用
- microSD:アクションカムやスマホに使われる
SDカードの「スピードクラス」ってなに?
SDカードには、読み書きの速さ(速度)を示す表記が複数あります。写真や動画の撮影には、このスピードが非常に重要です。
■ スピードクラスの種類
① 通常の「クラス」表記
- Class 2 / 4 / 6 / 10:最低書き込み速度(MB/s)を示す
- 例:Class 10 = 10MB/s以上
② UHSスピードクラス
- U1 / U3(Ultra High Speed)
- U1=10MB/s以上、U3=30MB/s以上
- U3は4K動画や高速連写に対応
③ ビデオスピードクラス(Vスピード)
- V6 / V10 / V30 / V60 / V90
- 数字=最低書き込み速度(MB/s)
- 4K・8K撮影時はV30以上が推奨
■ 速度表記で混乱しないための整理
例えば、「V30」「U3」「Class10」など複数の表記がある場合、それぞれ別の規格を示しています。
最も重要なのは、動画撮影をするなら「Vスピード」、写真撮影中心なら「UHSスピード」をチェックしましょう。
SDカード選びで失敗しないためのチェックポイント
- ✔ 容量:RAWや4K動画には64GB以上を推奨
- ✔ 書き込み速度:連写・動画にはU3 or V30以上を
- ✔ カメラの対応規格を確認(UHS-I/UHS-II対応かどうか)
- ✔ 信頼性あるメーカーを選ぶ(SanDisk、Lexar、ProGradeなど)
用途別おすすめSDカード
■ 日常スナップ・JPEG中心
- 容量:32GB〜64GB
- 速度:UHS-I、Class10、U1で十分
- おすすめ:SanDisk Ultra SDXC UHS-I
■ RAW撮影・連写
- 容量:64GB〜128GB
- 速度:UHS-I、U3またはV30以上
- おすすめ:Lexar Professional 1066x
■ 4K/8K動画撮影
- 容量:128GB〜256GB以上
- 速度:UHS-I or II、V60〜V90
- おすすめ:ProGrade V60 or V90 SDXCカード
■ 高速データ転送・UHS-II対応カメラ
- UHS-II規格はピンが2列あり、書き込み速度が飛躍的に速い
- 対応カードリーダー・カメラが必要
SDカードを長持ちさせるコツ
- 毎回カメラでフォーマットする(PCでの削除より安全)
- 満杯にせず、8〜9割で入れ替えるのが理想
- 熱・湿気に注意(夏場の車内保管は避ける)
- 定期的に買い替える(2〜3年を目安に)
まとめ:SDカードは“書き込み速度”で選ぼう
SDカード選びで大切なのは、容量+スピード+信頼性の3つのバランス。
特に動画や連写を楽しむ方にとって、書き込み速度が足りないと撮影自体に支障が出るため、クラス表記の意味をしっかり理解して選ぶことが大切です。
ShutterSparkでは、これからも初心者が安心してアイテムを選べる情報を発信していきます。SDカード1枚にも、快適な撮影ライフがかかっていますよ!