「なぜか写真が平凡に見える…」「印象に残る写真が撮れない…」
そんな時は、被写体を変えるのではなく“カメラの構える角度”を変えてみるのが効果的です。
実は、撮影アングルを変えるだけで被写体の印象や背景の見え方、写真の雰囲気が一変します。
この記事では、ローアングル・俯瞰・真横といった代表的なアングルの特徴と効果を紹介しながら、撮影のアイデアや注意点もわかりやすく解説します。
1. ローアングル(下から見上げるアングル)
■ 特徴と効果
- ・被写体が大きく・力強く見える
- ・背景に空や建物を入れやすく、開放感が出る
- ・日常とは違うインパクトある視点になる
■ 向いている被写体
- ・人物(特にポートレートやヒーロー風)
- ・建築物・大きな木など高さのある被写体
- ・子どもやペット(目線を合わせる構図)
■ 撮影のコツ
- ・背景を空や壁にすることで主役が引き立つ
- ・地面にカメラを近づけて、前景に草や影を入れると奥行き感UP
- ・足元が大きく写るため構図やバランスに注意
2. 俯瞰(ふかん)アングル(上から見下ろす視点)
■ 特徴と効果
- ・全体を整理して見せることができる
- ・被写体がコンパクト・かわいらしく写る
- ・料理や雑貨、風景などに向いている
■ 向いている被写体
- ・料理、商品、文房具など小物系
- ・ベッドの上での人物写真(寝転んだ視点)
- ・広がりのあるシーン(展望台などからの風景)
■ 撮影のコツ
- ・真上から見せたいときは90度の角度に近づける
- ・構図を左右対称・グリッドで意識すると美しい
- ・影や光の入り方をチェックし、立体感を意識
3. 真横アングル(水平視点)
■ 特徴と効果
- ・被写体と同じ目線になり、自然な印象
- ・立体感や遠近感を表現しやすい
- ・風景や人物の「横顔」を撮るときにぴったり
■ 向いている被写体
- ・歩く人物、ペットなどの動き
- ・電車や車など横に流れる被写体
- ・背景を活かしたスナップ写真
■ 撮影のコツ
- ・アイレベル(目の高さ)で構えると自然な構図に
- ・被写体が横移動する場合は“動く方向に余白”を作ると良い
- ・背景の直線(地平線や壁)を意識して水平に保つ
4. ハイアングル(やや上からの視点)
■ 特徴と効果
- ・被写体が小さく・無防備に見える
- ・かわいらしさや繊細な印象が強調される
■ 向いている被写体
- ・子ども・ペット
- ・スイーツやテーブルフォト
- ・手元の作業、DIYなど
■ 撮影のコツ
- ・被写体と背景の色や模様のコントラストに注目
- ・手ブレに注意(カメラを上に構えるので安定が重要)
5. パンフォーカス vs 主役を絞る構図
アングルと同様に、ピントの合わせ方も写真の印象を左右します。
- ・パンフォーカス(全体にピント) → 情報量をしっかり伝えたいときに有効
- ・浅い被写界深度(ボケを活かす) → 被写体を引き立てたいときに有効
どのアングルでも、「ピントをどこに置くか」は意識して構成するのがおすすめです。
アングルを工夫する練習法
- ・同じ被写体を3方向(上・横・下)から撮って比較
- ・「立って撮る」→「しゃがむ」→「寝転ぶ」で変化を観察
- ・スマホのチルト液晶や可動モニターを活用して無理なく撮影
意図的に“いつもと違う高さ”から撮ることで、写真のバリエーションが一気に広がります。
まとめ:アングルを変えれば写真はもっと面白くなる
同じカメラ、同じ被写体でも、アングルを変えるだけで写真の印象が劇的に変化します。
ローアングルで迫力を、俯瞰で整理された視点を、真横で自然な目線を。
ぜひ、日々の撮影の中で「いつもと違う角度」を試してみてください。
ShutterSparkではこれからも、初心者の方が写真をもっと楽しめるようなテクニックを紹介していきます📸