「なんで暗い写真になるんだろう?」「ブレてる…」「ピントがどこにも合ってない…」
写真を始めたばかりの頃は、撮るたびに出てくる“失敗”に悩むことが多いですよね。
でも、その多くは原因が明確で、ちょっとした知識と工夫で簡単に解決できます。
この記事では、初心者の方がよくつまずく「暗い」「ブレる」「ボケる」といった典型的な悩みをQ&A形式でわかりやすく解説します。
Q1. 写真が暗くなってしまいます…
■ よくある原因
- ・室内や夕方など、光が少ない環境
- ・カメラの設定が自動で暗く写る方向に補正されている
■ 解決法
- ISO感度を上げる:ISO400〜1600あたりで調整
- 絞り(F値)を開ける:F2.8など、明るいレンズ設定に
- シャッタースピードを遅くする:1/30〜1/60秒など
- 露出補正を+に:+0.3〜+1.0で明るく調整
また、逆光など背景が明るすぎると被写体が暗く写りやすいので、測光モードを「スポット」や「中央重点」に変えるのも有効です。
Q2. ブレてしまって、写真がシャキッとしません
■ よくある原因
- ・シャッタースピードが遅すぎる
- ・手持ち撮影でカメラが動いてしまう
■ 解決法
- シャッタースピードを速くする:最低でも1/125秒以上
- 手ブレ補正機能をオンにする
- しっかり構える:脇を締めて、身体を安定させる
- 三脚や台に置く:屋内や夜景なら必須
望遠レンズを使う場合は、特にブレやすくなります。
「1/焦点距離」の法則を目安に、例えば100mmなら1/100秒以上を意識しましょう。
Q3. ピントがどこにも合っていません…
■ よくある原因
- ・ピントが自動で背景や手前に合ってしまっている
- ・被写界深度が浅すぎる(=F値が低すぎ)
■ 解決法
- フォーカスエリアを「中央固定」や「シングルポイント」に
- AF-S(シングル)とAF-C(コンティニュアス)を使い分ける
- F4.0〜F5.6程度に絞ることでピントの合う範囲を広げる
また、シャッター半押しでしっかりピントを合わせてから撮る癖をつけましょう。
瞳AFや顔認識があるカメラなら、それを活用するのも◎
Q4. ピントは合ってるのに、なぜか全体がボケて見えます
■ よくある原因
- ・レンズの曇りや汚れ
- ・焦点距離に対してシャッター速度が遅すぎ
■ 解決法
- レンズ表面をクロスで清掃する(指紋や水滴に注意)
- レンズのフィルターを一度外して確認してみる
- ブレ防止設定を確認し、シャッター速度を調整
Q5. 色が変だったり、黄色っぽく写ってしまう
■ よくある原因
- ・ホワイトバランス(WB)が適切でない
■ 解決法
- ホワイトバランスを「オート」→「太陽光」「電球」などに変更
- RAWで撮影して、後で調整する
特に室内照明(電球色)では、写真が全体的に黄色〜オレンジがかることがあります。
WBを変えるだけで印象が大きく変わるので、積極的に試してみましょう。
Q6. 明るくしたらノイズが出てザラザラに…
■ よくある原因
- ・ISO感度を上げすぎている
■ 解決法
- ISOはできるだけ低めに設定する(ISO100〜800)
- シャッタースピードを遅く+三脚で明るさを補う
- ノイズ除去機能や、Lightroomなどの編集ソフトで軽減
ノイズは「暗所+高ISO」で特に出やすいため、夜景や室内撮影ではISOの上げすぎに注意しましょう。
まとめ:失敗の原因を知れば、写真は一気に上達する
暗い、ブレる、ボケる──これらの失敗は、すべて原因と対策がある程度決まっているものばかりです。
撮影に慣れていないうちは、失敗写真から「なぜこうなったか?」を分析してみるだけでも、上達が早まります。
ShutterSparkでは今後も、初心者の悩みに寄り添いながら、写真をもっと楽しめるヒントを紹介していきます📷
「うまくいかない」と感じたときこそ、ステップアップのチャンス!ぜひ次の撮影に活かしてみてください。