初めてのカメラ購入時に付属している「キットレンズ」。
最初の1本としてはとても優秀で、旅行や日常の記録には十分な性能を持っています。でも、カメラに慣れてくると「もう少し背景をボカしたい」「もっと寄って撮りたい」「明るい写真を撮りたい」など、少しずつ物足りなさを感じるようになる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、キットレンズからのステップアップにおすすめのレンズを、目的別にわかりやすくご紹介。レンズを変えることで、写真の表現力が一気に広がりますよ!
キットレンズってどんなレンズ?
キットレンズとは、カメラ本体とセットで販売されることの多い標準ズームレンズのこと。一般的には次のような特徴があります。
- 焦点距離:18-55mmや15-45mmなど
- F値:F3.5-5.6など比較的暗め
- 軽量・コンパクトで初心者でも扱いやすい
万能で使いやすい一方で、「背景があまりボケない」「暗所に弱い」「寄れない」といった物足りなさが出てくることがあります。
次に買う1本はどう選ぶ?
「ステップアップレンズ」は、撮影スタイルや被写体によって大きく変わります。
以下では、「ボケ感を楽しみたい」「もっと寄りたい」「遠くを大きく写したい」などの目的別におすすめレンズを紹介していきます。
① 背景を大きくボカしたい:単焦点レンズ(50mm / 35mm)
おすすめ理由
- F1.8など明るいレンズが多く、背景がふんわりボケる
- 描写力が高く、被写体が引き立つ
- コンパクトで携帯性も◎
おすすめレンズ例
- Canon RF 50mm F1.8 STM
- Sony FE 50mm F1.8
- Fujifilm XF 35mm F2 R WR
ポートレート・子ども・日常スナップなどに最適な「定番の1本」です。
② 室内でも明るく撮りたい:大口径標準ズームレンズ(F2.8通し)
おすすめ理由
- F2.8通しで暗い場所でも安心
- ズームしてもボケ感を保てる
- 仕事や作品撮りにも使えるクオリティ
おすすめレンズ例
- Canon RF 24-70mm F2.8L IS USM
- Sony FE 24-70mm F2.8 GM II
- Fujifilm XF 16-55mm F2.8 R LM WR
価格は高めですが、ステップアップにふさわしいプロも使う万能ズームです。
③ もっと寄って撮りたい:マクロレンズ
おすすめ理由
- 被写体に1〜2cmまで近づけるものも
- 花・料理・雑貨などの撮影に最適
- 意外と日常でも活躍する万能選手
おすすめレンズ例
- Canon RF 35mm F1.8 MACRO IS STM
- Sony FE 90mm F2.8 Macro G OSS
- Fujifilm XF 60mm F2.4 R Macro
「寄れるだけじゃない」「ボケ感も楽しめる」優秀レンズです。
④ 遠くをもっと大きく写したい:望遠ズームレンズ
おすすめ理由
- 運動会・発表会・野鳥・スポーツなどに対応
- 被写体に近づけない場面でも活躍
- 背景を圧縮して写せるのも望遠ならでは
おすすめレンズ例
- Canon RF 70-200mm F4L IS USM
- Sony FE 70-200mm F4 G OSS
- Fujifilm XF 70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR
重くなる傾向があるので、使用頻度や持ち運びやすさも考慮を。
⑤ 旅・街歩きにぴったりな1本が欲しい:高倍率ズーム
おすすめ理由
- 18-135mmなど広角〜中望遠を1本でカバー
- レンズ交換なしでほぼすべて撮れる
- 旅行・街歩き・散歩カメラに最適
おすすめレンズ例
- Canon RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STM
- Sony E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
- Fujifilm XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR
とにかく「1本で全部済ませたい」人におすすめの万能タイプです。
レンズを買い足すときのポイント
- 用途・目的を明確にする(ボケ?望遠?寄り?)
- 予算と使用頻度を見極める(5万円以内でも優秀レンズあり)
- 中古も視野に入れる(状態の良い掘り出し物も多い)
- 重さ・サイズが自分に合うか確認
最初のうちは「なんとなく」で買ってしまいがちですが、「この写真が撮りたい」という明確な目的があると選びやすくなります。
まとめ:次の1本で写真が変わる
キットレンズは万能で使いやすい反面、表現の幅には限界があります。そんなときに目的に合ったレンズを1本追加するだけで、写真の楽しさや満足感は大きく変わります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、実際に使ってみると「こういう写真が撮れるんだ!」という驚きと喜びに出会えるはずです。
ShutterSparkでは、これからも初心者のレンズ選びをわかりやすくサポートしていきます。次の1本、あなたはどれにしますか?