旅先で見た絶景や、美しい街並み、大迫力の建築物──「このスケール感をそのまま写真に残したい!」と思ったことはありませんか?
そんなときに頼れるのが、広角レンズ。標準レンズでは収まりきらない広い範囲を写すことができ、写真に臨場感や迫力を与えてくれます。
この記事では、広角レンズの特徴や撮影のコツ、そして2025年時点でおすすめの広角レンズを紹介していきます。広角レンズを使いこなして、あなたの写真に「広がり」と「奥行き」をプラスしましょう!
広角レンズとは?
焦点距離が35mm以下(フルサイズ換算)のレンズを「広角レンズ」と呼びます。
中でも、24mm以下のものは「超広角レンズ」とされ、より広い範囲を撮影することが可能です。
焦点距離と画角の目安(フルサイズ換算)
- 16〜20mm:超広角
- 24mm:広角の王道
- 28mm〜35mm:準広角、スナップに最適
広角レンズのメリット
- 広い範囲が写せる:風景や建築物などのスケール感を表現
- 遠近感が強調される:奥行きのある写真が撮れる
- 被写体との距離が近くても構図が作りやすい
特に旅行や街歩き、室内撮影など、撮影距離に制限がある場面では大活躍します。
広角レンズの注意点・デメリット
- 歪み(パース)が出やすい:特に建築物や人物の端が引き伸ばされる
- 主題がぼやけやすい:広く写る分、何を撮っているか分かりづらくなることも
- 背景がボケにくい:被写界深度が深くなりやすい
これらは撮影の工夫でカバー可能。構図やアングルに気を配ることで、魅力的な写真に仕上げられます。
シーン別|広角レンズの活かし方
■ 風景写真
山・海・空・草原など、スケールの大きな自然風景では、広角レンズが大活躍。空の広がり、地平線の奥行き感が表現できます。
- 低いアングルで前景を入れると、より奥行きが出る
- 雲や光の広がりをダイナミックに切り取れる
■ 建築・都市スナップ
狭い路地、ビルの谷間、大聖堂など、「入りきらない」被写体も余裕で撮影可能。
- 斜めから撮ると歪みを抑えやすい
- シンメトリー構図も美しく決まりやすい
■ 旅行スナップ
観光地や街角の空気感を丸ごと切り取りたいなら、28mm〜35mmの広角が便利。
- 背景を含めてストーリー性のある写真に
- 料理や人との距離も近く撮れて◎
■ 室内撮影
飲食店・ホテル・自宅など、スペースが限られる室内では広角が強い味方。
- 広がりを意識した構図で空間を魅力的に
- カフェ撮影やインテリア撮影にも◎
2025年おすすめ広角レンズ(メーカー別)
■ Canon
- RF 16mm F2.8 STM:超広角・軽量・価格も手ごろ
- RF 15-30mm F4.5-6.3 IS STM:ズームの自由度と広角を両立
■ Sony
- FE 20mm F1.8 G:風景・星空に最適な高画質広角単焦点
- FE PZ 16-35mm F4 G:動画対応、超広角ズームの決定版
■ Fujifilm
- XF 16mm F2.8 R WR:コンパクトで写りも良好
- XF 10-24mm F4 R OIS WR:広角ズームの定番、建築や風景に◎
■ Nikon
- Z 14-30mm F4 S:超広角ズームの軽量モデル
- Z 28mm F2.8:スナップに最適な広角単焦点
広角撮影のワンポイントアドバイス
- 意識して前景・中景・背景を入れると立体感UP
- 水平をきちんととることで自然で安定感のある写真に
- 広角では画面の端まで情報が詰まるため、構図の整理も重要
まとめ:広角レンズで世界をもっと広く、美しく
広角レンズは、ただ広く写すだけでなく、奥行き・空気感・スケール感を表現する力を持っています。
旅行や風景、建築に興味がある方はもちろん、スナップ写真や日常の切り取りにも活用できる万能な存在です。
ぜひあなたも、広角レンズを使って、いつもと違った視点の写真に挑戦してみてください。
ShutterSparkでは、初心者でも写真の世界を広げられるような情報をこれからも発信していきます。次の1本に、広角レンズを検討してみませんか?