「もっと人物を魅力的に撮りたい」「SNS用のプロフィール写真をワンランクアップさせたい」
そんな方にぜひ知っていただきたいのが、ポートレート向きのレンズ選びと、ちょっとした撮影ポイントです。
この記事では、初心者でもすぐに活用できるポートレート撮影の基本と、プロも愛用するおすすめのレンズをわかりやすくご紹介します。
ポートレートに適したレンズってどんなレンズ?
ポートレート撮影に向いているレンズには、いくつか共通する特徴があります。
- 背景がきれいにボケる(大きなF値)
- 歪みが少なく、顔や体型が自然に写る
- 適度な距離感が保てる(=被写体と距離をとりやすい)
これらを満たすレンズとして、「中望遠」と呼ばれる焦点距離が人気です。特に50mm〜85mmのレンズは、初心者〜プロまで幅広く使われています。
おすすめのポートレートレンズ|焦点距離別に紹介
■ 50mmレンズ(標準)
- 被写体との距離が近く、親しみやすい写真が撮れる
- 背景ボケも美しく、初心者にも扱いやすい
おすすめレンズ例
- Canon RF 50mm F1.8 STM
- Sony FE 50mm F1.8
- Nikon Z 50mm F1.8 S
■ 85mmレンズ(中望遠)
- 顔の歪みが出にくく、プロの定番
- 背景が大きくボケて、主役を引き立たせる構図が作りやすい
おすすめレンズ例
- Canon RF 85mm F2 MACRO IS STM
- Sony FE 85mm F1.8
- Fujifilm XF 90mm F2 R LM WR
■ 35mmレンズ(準広角)
- 環境も含めたストリートポートレートに最適
- 日常的な雰囲気・空気感を写しやすい
おすすめレンズ例
- Canon RF 35mm F1.8 MACRO IS STM
- Sony FE 35mm F1.8
- Fujifilm XF 35mm F1.4 R
ポートレートを魅力的に撮るためのテクニック
1. 背景と距離をとる
背景と被写体の距離をとることで、より大きく美しいボケが生まれます。
特に85mmなどの中望遠レンズは、数メートル離れても背景をしっかりぼかせます。
2. 開放F値を活用する
F1.8〜F2.8などの明るいレンズは、ボケだけでなく光を活かした表現にも向いています。
ただし、被写界深度が浅くなりすぎる場合は、F2.8〜F4程度に絞るとピントが安定します。
3. 逆光やサイド光を活かす
太陽や窓からの光をうまく使うことで、やわらかい表情や髪のハイライトが演出できます。
背景が明るすぎるときは、露出補正(−0.3〜−1.0)を使うと被写体が引き締まって見えます。
4. 笑顔だけじゃない「自然な表情」を撮る
ずっとカメラ目線ではなく、目線をそらす・何かに集中している姿を撮るのもおすすめです。
会話しながらシャッターを切ることで、自然な笑顔や仕草が生まれやすくなります。
5. ローアングル・ハイアングルで印象を変える
目線より少し下から撮ると、脚長効果・スタイルよく見せる効果があります。
逆に、上から撮ると可愛らしさや親しみやすさが出やすくなります。
屋外・室内どちらでも使える万能レンズは?
もし1本だけでポートレートを楽しみたいなら、50mm F1.8や85mm F2あたりがおすすめです。
軽くて明るく、価格も比較的リーズナブル。室内でも明るく撮れ、屋外ではボケを活かした写真が簡単に撮れます。
ポートレートは「人を撮る楽しさ」を教えてくれる
レンズを変えるだけで、写真の印象がガラリと変わります。中でもポートレートは、被写体の魅力を最大限に引き出すジャンル。
背景の処理、光の取り入れ方、距離感や表情。どれも少し意識するだけで、まるでプロのような仕上がりに近づけます。
まとめ:レンズ1本で、ポートレートはもっと楽しくなる
ズームレンズでも人物は撮れますが、単焦点のポートレート向けレンズを1本持つと、その表現の幅は大きく広がります。
「ポートレートは難しそう」と思う方にこそ試してほしい、やさしくて深い写真の世界。
ShutterSparkでは、初心者でもすぐに実践できる撮影テクニックやレンズ情報をこれからも発信していきます。ぜひ、あなたの大切な人を、1枚の写真に美しく残してみてください。