「マクロレンズって気になるけど、どんな写真が撮れるの?」
そう思っているカメラ初心者の方も多いのではないでしょうか。
マクロレンズは、小さな被写体を大きく、細部まで鮮明に写せる特殊なレンズです。花や虫だけでなく、料理・雑貨・文房具など、日常の中にある“ミニチュアの世界”を魅力的に撮影できます。
この記事では、マクロレンズの特徴や初心者でも楽しめる撮影アイデア、撮影時のポイントなどをやさしく解説していきます。
マクロレンズとは?
マクロレンズとは、被写体に非常に近づいて撮影できるレンズのことです。
通常のレンズではピントが合わないような距離(10〜20cm程度)でも、しっかりピントが合い、被写体を等倍(1:1)またはそれ以上に写すことができます。
マクロレンズの特徴
- 近距離でもピントが合う
- 小さなものを大きく写せる
- 背景ボケも美しく、印象的な写真になる
「料理」「花」「アクセサリー」「紙や布の質感」などを写すのが得意で、SNSやブログ写真をグッと魅力的に仕上げたい人にもおすすめです。
マクロレンズで撮れるもの・シーン
1. 花や植物のアップ
花びらの質感や中心のディテール、葉の繊毛など、肉眼では見逃すような繊細な世界が広がります。
2. 料理・スイーツの撮影
パンケーキの断面、アイスのとろけた部分、クリームの立体感など、食欲をそそる表現が可能に。
3. アクセサリー・雑貨・文房具
ガラスの輝き、金属の質感、文字や刻印など、細かな造形美を写し取れます。
4. テキスタイル・質感表現
木目、布の織り目、紙の凹凸など、素材感を活かしたアート表現にも◎
5. 水滴・氷・泡など
自然の中にある一瞬の造形を切り取ることで、幻想的な写真に。
6. 昆虫・自然観察
動きの少ない時間帯や季節を狙えば、小さな生き物との出会いも楽しめます。
初心者向けおすすめマクロレンズ(各メーカー)
■ Canon
- RF 35mm F1.8 MACRO IS STM:広角マクロ+日常スナップも◎
- RF 85mm F2 MACRO IS STM:中望遠でポートレートと兼用可能
■ Sony
- FE 50mm F2.8 Macro:軽量コンパクト、入門向け
- FE 90mm F2.8 Macro G OSS:本格的な描写と手ブレ補正搭載
■ Fujifilm
- XF 60mm F2.4 R Macro:明るくボケもきれい
- XF 80mm F2.8 R LM OIS WR Macro:防塵防滴&本格マクロ
撮影のコツ・ワンポイントアドバイス
■ カメラブレに注意
近距離ではわずかな揺れでもブレの原因に。三脚や手ブレ補正を活用しましょう。
■ 絞りを調整して被写界深度をコントロール
F2.8〜F4では背景が大きくボケる一方、被写界深度が浅くピントがシビアになります。被写体の奥行きによってはF5.6〜8程度に絞るのも有効です。
■ 光の向きを工夫する
サイド光や逆光を使うことで、質感や透明感が際立ちます。自然光をうまく活かしましょう。
■ フォーカスは「マニュアル」が安心
小さな被写体ではAFが迷うことも。MFでじっくり合わせるのもおすすめです。
マクロの魅力は「発見」にある
マクロレンズは、今まで見過ごしていた身近なモノの「美しさ」に気づかせてくれます。
自宅のテーブルの上や、道ばたの花、カフェで出てきた一皿──いつもの風景の中に、小さな感動が潜んでいるのです。
まとめ:マクロレンズで“身近な世界”が輝きだす
マクロレンズは、撮影対象の幅をぐっと広げてくれる「発見のレンズ」。
花や料理を撮るためだけのレンズではなく、日常のあらゆる瞬間をドラマチックに変えてくれる、奥深い魅力があります。
ShutterSparkでは、これからも初心者の方が「楽しく、納得して」レンズ選びや撮影を続けられるような情報を発信していきます。あなたも、マクロの世界をのぞいてみませんか?