「このレンズ、評判もいいし、買ってみよう!」
そんな風にワクワクして手に入れた1本。でも、いざ使ってみると「なんか思ってたのと違う…」「重くて持ち歩かない」「全然出番がない」など、後悔してしまうケースは少なくありません。
この記事では、レンズ選びで初心者がやりがちな“5つの失敗”を取り上げ、その原因と対策を具体的に紹介します。
これからレンズを購入しようと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
失敗①:焦点距離のイメージを誤解していた
焦点距離は「どれだけの範囲が写るか=画角」を決める重要な要素です。
しかし、「50mmは人の目に近い」と聞いて購入したものの、実際には「意外と狭い」「室内だと全然撮れない」と感じる人も。
よくある失敗例
- 室内撮影用に50mmを選んだが、被写体全体が収まらない
- 子ども撮影で望遠が必要なのに、標準域しか買わなかった
対策
- 自分が撮りたい被写体と距離を具体的にイメージする
- APS-Cやマイクロフォーサーズの場合、換算焦点距離に注意
- 迷ったら「ズームレンズ」で自分の好みを見つけるのも◎
失敗②:F値だけで選んでしまった
「F1.4はボケがすごいらしい!」「F2.8通しのズームはかっこいい!」
たしかにF値が小さいレンズは明るくてボケやすいですが、価格が高く、サイズも大きくなる傾向があります。
よくある失敗例
- F1.4の大口径レンズを買ったが、大きすぎて持ち出さない
- F2.8通しズームが重すぎて旅行に不向きだった
対策
- F2〜F2.8程度でも十分にボケは楽しめる
- 軽さや携帯性とのバランスを考える
- 「使うシーン」を明確にしてF値の恩恵が本当に必要か考える
失敗③:レンズの重量を軽視した
どんなに写りがよくても、重くて持ち歩かなくなるなら意味がありません。
スペック表では気にならなかった重さも、カメラに装着して1日持ち歩くと想像以上に疲れます。
よくある失敗例
- レンズ本体が800g以上で、バッグに入れるのを躊躇する
- 旅行先で重くて疲れてしまい、結局スマホで撮った
対策
- スペック表で「重量(g)」を必ず確認
- カメラ本体との合計重量を意識する
- 撮影ジャンル別に「軽い1本」も持っておくと◎
失敗④:用途に合わないレンズを買ってしまった
レビューで高評価だからと買ったものの、「自分の撮影スタイルには合わなかった」というケースも多いです。
よくある失敗例
- 望遠ズームを買ったが、室内撮影ばかりで全然使わなかった
- 広角単焦点を買ったが、風景はあまり撮らなかった
対策
- 「どういう写真が撮りたいのか?」を具体的に言語化する
- 試写可能な店で構図や距離感を体験する
- 作例を見て「この写真を撮ってみたい」と思えるかどうかを判断軸に
失敗⑤:AF性能や手ブレ補正を見落とした
とくに子ども・ペット・イベント撮影をする人にとって、AFの速さや正確さは非常に重要です。
また、手ブレ補正がないと、焦点距離が長いレンズではブレのリスクも高くなります。
よくある失敗例
- 動きものを撮ろうとしたら、AFが遅くてピンぼけ連発
- 手ブレ補正なしで、望遠レンズが使いこなせなかった
対策
- AF性能・手ブレ補正(IS/OSSなど)の有無を確認
- レビューや作例で動体への対応力をチェック
- 不安なら「キットズーム+単焦点」などでバランスよく揃える
まとめ:レンズ選びは“スペック+ライフスタイル”で
スペックや評判に惹かれて選んだレンズでも、実際に使う自分のスタイルと合っていないと後悔につながります。
この記事で紹介した「5つの落とし穴」を意識しながら、焦点距離・F値・重量・用途・AF性能のバランスを取って選ぶことで、満足度の高いレンズ選びができるはずです。
ShutterSparkでは、今後も初心者が安心してレンズを選び、写真を楽しめる情報を発信していきます。あなたにぴったりのレンズと出会えますように!