「レンズってたくさんあって、どれを選べばいいのかわからない…」
カメラ本体を選んだあとにやってくる“レンズ選びの壁”。単焦点とズームという言葉は聞いたことがあっても、具体的に何が違うのか、どんな基準で選べばよいのか迷ってしまう方は多いです。
この記事では、初心者が最初に理解しておきたい「単焦点レンズ」と「ズームレンズ」の違い、それぞれのメリット・デメリット、そして最初の1本におすすめのレンズまでわかりやすく紹介していきます。
レンズの仕組みを知ることで、写真がもっと楽しくなりますよ!
レンズの役割とは?
レンズはカメラにとって“目”のような存在。どんなレンズをつけるかによって、写る範囲(画角)や背景のボケ感、撮れる被写体の種類まで大きく変わります。
つまり、レンズを変える=写真の雰囲気が変わるということ。
カメラ本体の性能も大事ですが、実はレンズによる影響はとても大きく、「どのレンズを使うか」が写真の仕上がりを左右するといっても過言ではありません。
単焦点レンズとは?
単焦点レンズとは、焦点距離が固定されたレンズのこと。ズームはできません。
- 例:35mm F1.8、50mm F1.4など
単焦点レンズのメリット
- 明るい(F値が小さい)ので、暗所でもきれいに撮れる
- 背景がよくボケるので、人物撮影やポートレートに最適
- コンパクトで軽量なものが多く、持ち歩きやすい
単焦点レンズのデメリット
- ズームできないので、構図の調整は自分の足で動く必要がある
- 撮れる範囲が限られる(風景や望遠には不向きな場合も)
どんな人におすすめ?
背景をぼかした「ふんわり写真」を撮りたい方や、子ども・ポートレート・カフェ撮影などにぴったり。日常の記録をちょっと雰囲気よく残したい人に最適です。
ズームレンズとは?
ズームレンズは、焦点距離を変えることで、1本で広角から望遠まで撮影できるレンズです。
- 例:18-55mm、24-105mm、70-200mmなど
ズームレンズのメリット
- 1本で多様な構図に対応でき、とにかく汎用性が高い
- 撮影距離を変えずに画角を調整できるので、イベントや旅行に便利
- 被写体を追いやすいので、子どもやスポーツ撮影にも強い
ズームレンズのデメリット
- F値が大きめのものが多く、暗所やボケ感にやや不利
- 構造が複雑なため、やや重く・大きくなりがち
どんな人におすすめ?
1本であらゆるシーンに対応したい方、旅行・イベント・子ども撮影などシーンが変わる撮影に向いています。
単焦点 vs ズーム:どっちがいいの?
項目 | 単焦点レンズ | ズームレンズ |
---|---|---|
画質 | 高い(特に明るさ) | やや劣るが十分綺麗 |
ボケやすさ | ◎(F1.8〜など) | △(F4〜5.6など) |
サイズ・重さ | 軽量・コンパクト | やや重い |
使い勝手 | シンプルだが慣れが必要 | ズームで幅広く対応 |
価格 | 比較的安価(F1.8など) | 焦点距離が広いと高価 |
初心者におすすめの最初の1本は?
結論から言うと、最初の1本はズームレンズが無難です。
例えば、「標準ズーム」と呼ばれる18-55mmや24-70mmのキットレンズは、日常撮影や旅行、人物撮影などほとんどの用途に対応できます。
ただし、写真の雰囲気にこだわりたい・ボケを楽しみたい方には、50mm F1.8などの単焦点レンズを“2本目”として導入するのがおすすめです。
用途別おすすめレンズ例
- 日常・旅行用:18-55mm、24-105mmなどの標準ズーム
- ポートレート:50mm F1.8、85mm F1.8(単焦点)
- 風景・広がりを撮る:16mm〜24mmの広角レンズ
- 子ども・ペットの動き:70-200mmなど望遠ズーム
- 料理や小物:35mm F2.8、マクロレンズ
まとめ:自分に合ったレンズから始めよう
レンズ選びは、「何を撮りたいか」と「どんな雰囲気にしたいか」を明確にすることがカギです。
ズームレンズは万能で汎用性が高く、単焦点レンズは表現力に優れている。それぞれに特徴があるので、無理に「どちらかひとつ」ではなく、使い分けて楽しむのがおすすめです。
まずは標準ズームでいろいろなシーンを撮ってみて、「こんな写真をもっと撮りたい」と思ったときに、次のレンズを考えてみましょう。
ShutterSparkでは、初心者が迷わずレンズ選びを楽しめるよう、これからもわかりやすい情報を発信していきます!