「レンズフィルターって本当に必要なの?」
カメラを買ったばかりの初心者にとって、レンズフィルターはつい後回しにされがちな存在です。
でも実は、フィルター1枚で写真の印象がガラッと変わったり、レンズを守ったりする重要な役割を果たしてくれるのです。
この記事では、代表的な3種類のフィルター(保護・PL・ND)の役割と使い方を初心者にもわかりやすく解説します。
レンズフィルターとは?
レンズの先端に取り付ける透明または色付きの薄いガラス板で、光の通り方や量をコントロールするアイテムです。
主な目的は以下の3つ:
- ① レンズの保護
- ② 反射や光の調整
- ③ 映像表現の拡張
代表的なレンズフィルター3種とその特徴
■ 1. 保護フィルター(プロテクター)
役割:レンズの前玉を傷やホコリ、汚れから守る
- ◎ 常時つけっぱなしでOK
- ◎ 撮影への影響はほぼなし
- △ 安価すぎるフィルターは画質低下の原因にも
こんな人におすすめ
- カメラを屋外でよく使う人
- 子ども・ペットとの撮影が多い人
- 万が一の落下や衝突が心配な初心者
■ 2. PLフィルター(偏光フィルター)
役割:反射光をカットし、色のコントラストを高める
- ◎ 空や水面の写り込みを抑えられる
- ◎ 紅葉や花の色が鮮やかに写る
- △ 効果の強さは角度や光の向きに依存する
使用例
- 空を青く、雲をくっきりさせたい
- ガラスや水面の反射を消したい
- 木々の葉の色を濃く見せたい
注意:PLフィルターは回転式が多く、使用時は効果の出る角度に回して調整する必要があります。
■ 3. NDフィルター(減光フィルター)
役割:取り込む光の量を減らして、シャッタースピードや絞りを調整しやすくする
- ◎ 明るい場所でも長時間露光が可能
- ◎ 背景をボカしたいときに便利
- △ ファインダーが暗くなることがある
使用例
- 滝や川を“とろとろ”に表現したい
- 日中でも開放F値で撮りたい
- 動画撮影でシャッタースピードを一定に保ちたい
フィルターの取り付け方とサイズの確認方法
レンズフィルターはねじ込み式が主流で、レンズ前面に回して装着します。
■ サイズ表記の確認
レンズに記載された「Φ〇〇mm(例:Φ58mm)」がフィルター径です。レンズごとに異なるため、購入時にしっかり確認しましょう。
フィルター使用時の注意点
- ✔ 安すぎる製品は画質に影響することも
- ✔ 広角レンズではケラレ(四隅の黒ずみ)が出ることがある
- ✔ フィルターの重ね付けは極力避ける
おすすめのフィルターブランド
- Kenko:コスパが良く初心者向け
- Marumi:高品質&日本製で安心
- Hoya:プロも使う高性能ラインが充実
- B+W:ドイツ製、描写力重視の上級者向け
まとめ:フィルターで写真の表現と安全性を高めよう
レンズフィルターは「なくても撮れるけど、あると格段に便利で楽しい」アイテムです。
特に、レンズ保護・表現の幅・色のコントロールといった面では、フィルターの効果はとても大きく、写真の完成度にも差が出ます。
ShutterSparkでは、初心者にもわかりやすく機材やアクセサリーの魅力を紹介しています。ぜひ、自分の撮影スタイルに合ったフィルターを選んで、より深く写真の世界を楽しんでください!